拝啓、新入社員の皆様へ(社会人生活や人間関係を楽しむためのコツ)

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新年も始まり、成人式が執り行われていますね。この時期って毎年寒くてコタツで丸くなっているMurabitoですが皆様、潤い足りていますか?

さて学生は卒業も間近となり、新生活への期待や不安を抱えているかと思いますが、今回はそんな新社会人(新入社員)の皆様へ社畜からの人生を楽しむためのメッセージを贈りたいと思います。

え、そんなのいらねぇって?

別に会社に入って「飲み会参加しろ」とか言うつもりはありませんし、記載内容も「自身や他者とどのように付き合うか」にフォーカスしています。ご一読頂ければ「もう、何も怖くないっ!」ってマインドセットを得られる事、間違いなしです(死亡フラグ)。

目次

他人の良い所を探すべし!

はい、まず基本中の基本。「他人の良いところを探しましょう」
「小学生の道徳の授業かよ….笑」って初っ端から肩透かしを食ったと思われた方もいると思いますが、これが出来れば例えブラック企業に入社してもメンタルを病まずに済みます

会社の先輩や同期を問わず、99%の人間は誰しも「良いところ」を持っています。

「良いところ」とは「仕事が早い」とかの仕事面はもちろんですが、「挨拶をしっかりする」とか「お礼をしっかり言える」とか、「物事の準備やかたずけを率先してやっている」とか、「時間に正確(遅刻しない)」とか、「家族想い」とか、「パチンコ強い(?)」とか、「字が上手い」とか、「いつも他者を笑わせている」等、とにかく何でも良いのです。

この何でもない事をとにかく探して掘り下げるのです

単純な事ですが、効果てきめんな上に、具体的には以下のような効果が得られます。

  1. 先人の様々なノウハウや強みを自身の物にできる
  2. 嫌いな「奴」が好きになる
  3. 前向きに日々を前進できる

先人の様々なノウハウや強みを自身の物にできる

まずは一つ目、「ノウハウや強みを習得できる」事です。まぁ、昔から言われている事ですが「仕事は見て覚えろ」ってやつですね。これは「仕事以外」にも応用できます。

他者の「良いところ」は「その人を構成する重要な要素」であり本人の自覚の有無に関わらず「その人の強み」です。その「強み」とは大抵の場合、多くの困難を乗り越えた努力の結果であったり、個人のパーソナリティやその人の置かれた環境の中で試行錯誤した結果として得られたものです。そんな「得難い強み」をその人が得た期間より短期間で得られたら凄くないですか?

人の強みを全て吸収できたら、いずれ何でもできてしまうスーパーマンになれますが、我々はいきなり全てを吸収する事はできません。しかし全てを習得する必要はありません。ポイントだけパクれば良いのです。ほんの少しでも「他者の強みを俯瞰する」事ができたら、貴方の人生はどんどんレベルアップできます。

ではどうすればその「強み」をパクれるのか?それは客観的に観察し、なぜそうするのか背景を考察し、真似するのです。

真似する事を継続しているうちに、その行動が「癖」となります。人間は「行動する癖」を作った時初めて「変化」できます。そして癖を習慣化することにより、磨かれていき、いづれ貴方独自の「強み」となります

嫌いな「奴」が好きになる

会社は学校ではありません。学校などではウマが合わない人とは距離をとっても比較的問題ありません(例外もありますが)。しかし会社はチームで仕事をしており、つまりは業務を皆で分担して実施しているため、少なくともチームメンバーとコミュニケーションが滞ると業務にマイナスの影響が出てしまいます。というか、本来「誰かが嫌い」とか生産性のカケラもない低レベルな話をしている暇はありません。ですが、生きていればウマの合わない人の一人や二人には出会うものです、だって人間だもの。

貴方が入社した会社は太鼓持ち病、サボリ病、責任押し付ける病、仕事したくない病、陰口言わないと自己崩壊病、セクハラ病、パワハラ病、などが平然と蔓延しているかもしれません。そしてこれらの病が蔓延していたとしても残念ながら会社では一緒に働く上司、同僚を貴方が選ぶ事はできません

貴方の会社には、「その人の事を思い出すだけで、胃が痛くなる」位な嫌いな人が必ず居る事でしょう。ではどうするのか。どんなに「嫌いな人」であったとしても距離を取らずに、まずはしっかりと向き合うしかありません。向き合い、その人の「良いところ」を探すのです。客観的に観察すると、どんなにイケ好かない人でも「良いところ」を複数持っていたりするものです。

また、「良いところ」が全く見つからない場合は、貴方の視点が狭くなっています。視点を変えましょう。例えば、「どうしようも無いような、クズ野郎!!!」、そんな人がいつまでも同じ地位や居場所を維持できるはずはありません。その人が会社内で安定を得て居るのには大抵理由があります。その理由を突き止めましょう。きっとその辺りにその人の強みがあるのかも知れません。

そして、その「嫌いな人」の強みを俯瞰して見れた時、そいつは「嫌いな奴」から「イケ好かないが凄い奴」にランクアップしますランクアップした瞬間に相手は「絶対に受け入れられない敵」から「許容できる相手」という認識になりますたったこれだけの違いで、貴方の日々は全く違ったものになるはずです

蕁麻疹が出るほど嫌な相手であったとしてもちょっとした認識の変化から段々と「尊敬できる相手」へと変化する可能性すらあります。

ちなみに本当に強みが何一つ無くどうしようもない人は、関わるだけエネルギーの無駄ですので火の粉がかからない程度に距離をおきましょう。いづれ居なくなるはずです。居なくならいような状況になっているのであれば、そこから抜け出す事が必要かもしれませんね。

前向きに日々を前進できる

人はいとも容易く、人間のネガティブな面を探して注目しまいます(他者だけでなく自身も)。そしてネガティブな面ばかりあげつらって本来注目すべき事を疎かにしてします。このネガティブな面を探す行為には終わりが無いだけならまだしも、相乗的に他のネガティブな事柄を引き寄せます

例えば、上司の悪いところばかり探していると、いつも「上司は〜できなくて、いつも私たちが被害を被る」なんていう思考に支配されてしまいます。こんな低レベルな思考に貴方が侵されてしまっていては、進んで仕事を取りに行くなんてモチベーションはまず産まれませんし、何か他に大変なことがあっても、全てネガティブな面と関連ずけて考えてしまい、負の思考の連鎖が始まります。こうなってしまうと貴方は現状が嫌で嫌で仕方がなくなってしまい、すべての事象を、他者を、そして社会を呪うようになります

しかし、日々、他者の良いところや強みを探し、他者を認め、尊敬していれば、世界を恨みながら生活するよりよっぽどポジティブに日々を生きることができます

受け取り手の印象が全て

人々は皆他人です。価値観や育った環境が違うため、自分で考える「当たり前」は他者にとっては「当たり前」では無いことが多々あります

新入社員入社時期になると決まって言われる「最近の若者は…」っていう使い古されたネタもこの辺の価値観の違いからくるものです。

例えば、最近のネタとしては「メモは携帯のカメラで写真を取るため、メモを取らない!」とか「メモは手帳では無くスマートフォンのメモで記録する」とかですかね。

どちらのケースも「忘備録として情報を記録する」というメモを取る本来の目的は満たしている為、本質的なところでは全く問題ありません

では何故、このケースが「新入社員ネタ」として取り扱われてしまうのでしょうか。それは所属する業界での「当たり前」や特定の世代にとっての「当たり前」が違うからです。

わたしMurabitoはIT業界人では無い、比較的「保守的」な業界での社畜ですので、(プライベートは別として)仕事においてスマホでメモを取ることは正直「おっ、凄いなっ!」って感じてしまいます。しかし、ひょっとしたらIT業界では「手帳にメモを取るなんて資源の無駄で非効率的な事」って受け取るところがあるのだと思います。

つまり、自身にとっては効率的で素晴らしい行動をしたとしても、相手にとっての非常識な行動を取ってしまうと、貴方は非難の対象となってしまうのです

貴方が仕事においての目標を効率的且つスムーズに達成するには、くだらない事で批判を受けている暇などないのです

例え相手の考え方に心から納得できなくとも、そんな事は「社畜」にとっては些細な事です。心の中の不満は適当に捨てて、早急に相手にとっての「当たり前」を把握し、「機械的」に割り切って最短距離を進み、貴方の目的を達成すべきです

ちなみに本来であれば「心から納得」して業務をしたほうが結果は往々にして高いので、「心から納得」して仕事を遂行できるのであれば、それに越した事はないという事だけは補足しておきます。もし、お互いの「当たり前」を統一しコンセンサスを取った方がその後の目標達成がスムーズに進むのであれば、苦労してでもコンセンサスを得るべきです。置かれた状況での最善を尽くしましょう。

主義主張を通したいなら偉くなれ!

残念ながら新入社員の発言力は皆無です。素晴らしい企業であればそんな事はないのでしょうが、おそらくそう言った企業は少数です。酷い企業は意見を聞くだけ聞いて、その意見の全て棄却して、かつマウンティングをするでしょう。

もう古くなってしまいましたが、ドラマ「踊る大捜査線」の「正しい事をしたければ偉くなれ」ですね。自身の思うところを成すためには他者の協力が不可欠です。一人でできる事はたかが知れています。反対するものを味方に付け、周りを巻き込み大義をなすためには「道を説く」、「利害を説く」、「情に訴える」など色々ありますが、一番強力なのが「権力者の鶴の一声」です

もし、貴方が周りを巻き込み達成したい願いがあるが、黙殺されているようでしたら、今は準備期間です。やがて風向きが追い風になった時にのために周到に策を練り、協力者となるべき人に啓蒙活動(問題提起)をして意識を共有し、地固めをしましょう。時が満ちた時に圧倒的な完封勝利を得るために。

効率良く行きましょう

効率化としばしば巷では囁かれますが「業務」についてはもちろんですが「人間関係」だって同じです。相手を不快にしても得るものは貴方に対するマイナスイメージだけですので、ここは「効率良く」行きましょう。

「受け取り手の印象が全て」で上述した通り、相手にとっての「当たり前」を把握し、「機械的」に割り切って最短距離を進み、貴方の目的を達成しましょう。

最初は何も期待されていないが積み重ねが大事

先輩社員が新入社員に大きな成果を期待する事はありません。新入社員なのだから出来ないのが当たり前です。先輩社員が新入社員に求める事は「報告・連絡・相談」の徹底です

先輩社員は新入社員の行動や失敗について責任を取らされます。そのため、貴方の行動や置かれた状況、考え方や悩みを把握したいのです。状況を把握した上で、貴方に自身で考え行動してもらい、方向性についてアドバイスをして、貴方に仕事を一つづつ着実に達成してもらい貴方に成長して欲しいのです。

その小さな成功の積み重ねが貴方に自信を授ける事を先輩は知っていますし、貴方に対しての信頼も徐々に増えていくのです。

最初はコピーとか本当に「雑用レベル」のタスクを課されるケースもあるかと思います。貴方は恐らく「こんな下らない事をするために入社したのではない!もっと自分にしか出来ないクリエイティブな仕事をさせろ!」と強い不満を覚えるかも知れません。しかし、先輩社員はそれらのタスクで「貴方を測っている事」を忘れないでください。先輩社員は「貴方の事」を知りません。貴方についての情報が少なくて、どこまで貴方を信用していいのか判らない上に、貴方のミスの責任は先輩が負わなければならないという立場なのです。普通に考えてどこの馬の骨とも判らぬ輩に責任重大な大型案件を一任することなど絶対に有り得ません。

そこで、小さなタスクを徐々に与えてみて貴方を測っているのです。そんな中、貴方が「小さなタスク」さえ放棄(=未達成)したら先輩社員には貴方はどう映るでしょうか。間違いなく小さなタスクさえこなせない無能と先輩の目には映るでしょう。そんな状況ではいつまで経っても「貴方にしか出来ないクリエイティブな仕事」を任せてもらう事はできないでしょう。

どんな些細なタスクでもきっちり着実にこなし、「報告・連絡・相談」の徹底し、周りから「信頼」を得るのです。一度信頼を得れば、仕事を取りに行くことが楽しくなっているはずです

必ず誰かに見られている

貴方の日々の行いは必ず周りの誰かが見ています。本当に些細な事まで見られている事を絶対に忘れ無いでください。そしてこの第三者の目は貴方の知らない所で完全に情報共有されています

誰かが見ているからって言うのは本来おかしな話ですが、とにかく業務に関係ない普段からの行いも含めて不正をするな、良心に恥じぬ行為を心がけるべし

会社は人で構成されています。貴方を評価するものも「人間」です。ちょっとした事の積み重ねが意外なところで響いてくる事を忘れてはいけません。貴方の日々の善良な行いが貴方をより高みへ連れて行ってくれる事を肝に命じておいてください。

貴方は貴方自身を貶める行為をしないと貴方の魂にかけて誓いましょう

最後に

以上が社畜からの新社会人(新入社員)の皆様へ社畜からの人生を楽しむためのメッセージです。
ここまで読んでいただきましいかがだったでしょうか?特に難しい事は言っておらず、いづれも小学生の道徳レベルの基本的でとてもシンプルな事を記載したつもりです。

これからの新生活に期待や不安があるかも知れませんが、素晴らしい世界が広がっていると信じて何事も楽しんでください!