最近はブログ界の大御所イケハヤ氏も資産運用をトピックとして扱うことが多く、たぱぞう氏、鈴氏、バフェット太郎氏などの資産運用系ブログなどを拝見させて頂き、昨年から資産運用ブームが私の中で巻き起こっているMurabitoです。
この度は今まで購入していた投資信託(ロボアドバイザー)の構成を改めることにしたので、その備忘録です。
- ウェルスナビを約11ヶ月程度使用した感想
- ロボアドバイザー「Wealth Navi」とセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの比較
- 楽天VTIと本家VTIについての検討
- ウェルスナビから楽天VTIへの移行
目次
ポートフォリオ整理
Murabitoは現在以下の運用をしています。
- 日本個別株式:140万程度(面白そうなベンチャー狙って長期ストロングホールドだが今の所マイナス)
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド:積立2万円/月(積立NISA枠)
- ウェルスナビ:積立2万円/月
- 確定拠出年金(iDeCoイデコ):2.3万円/月
- トライオートFX(リピート系自動売買):220万円 (AUD/JPY、NZD/USDペア、今の所マイナス)
- 株価指数CFD(FTSE100):積立1.7万円/月(30万到達につき1枚づつ追加)
資産運用の中身を見直すと、積立NISAの「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」とロボアドバイザー「ウェルスナビ」がどちらも世界の株式や債券などに分散投資する商品となっており、投資対象がとても似た構成になっていました。
正直、運用にまわせる資産もあまり無く、重複した内容の金融商品を同時に走らせる必要性も無いため、どちらかを止めて、より利益率を追求したハイリスクな別の金融商品に投資する事に決めました。
そこで、まずはそれぞれの商品を比較します。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドについて
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはセゾン投信が運用する世界の株式と債券に半分ずつに分散投資するバランス型の投資信託です。(正確にはセゾン投信がバンガード社の運用する8本のインデックスファンドに分散投資している商品)
後述するロボアドバイザーがやってくれる資産分配比率のリバランスや配当金の再投資などもちゃんとやってくれます。
ちなみにセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの米国株式部分はバンガードの「バンガード・U.S. 500ストック・インデックス・ファンド」であり、主にS&P500 Indexを構成する株式が対象となっています。
手数料
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド手数料 | |
購入時手数料 | 0% |
信託報酬 | 年0.68%±0.03% |
信託財産留保額 (解約時手数料) |
0.1% |
手数料は信託報酬0.68%という事で、「バランスファンド」としてはべらぼうに高い訳ではありませんが、昨今の信託報酬のトレンドを見る限り、「比較的高い」と言わざるをえません。
実際の個人運用成績
まだ積立始めて日も浅く投資額がショボイので、運用成績も小額です。ちなみに毎月状況を確認しますが、大体+1,000〜+3,000円(+0.6%〜+1.8%)の評価額を保っている印象なので、この辺はディフェンシブな商品なのか、利益率はそこまで高くはありません。
ウェルスナビは最初にリスク許容度や毎月の積立額を設定すれば、AIが自動で投資先の割合を決め、注文発注、分配金再投資、リバランス、税金最適化までやってくれる「投資信託」です。
ちなみに投資対象は以下のように分散投資します。
- 米国株(VTI)
- 日欧株(VEA)
- 新興国株(VWO)
- 米国債券(AGG)
- 金(GLD)
- 不動産(IYR)
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに無いジャンルとして「金」と「不動産」があり、ウェルスナビの方がより「分散投資」されている感じですね。
ウェルスナビの成績がVTI以外は大体赤字
上記画像をご覧の通り、米国株(VTI)以外は大体いつもマイナス評価額になっていました。もちろんタイミングなどもあるのでしょうが、いつもこんな感じなので、正直、大黒柱の米国VTI一本に絞った方が良いのではないかと、常々思ってきたわけです。
タイミングや運用資金の規模によってはパフォーマンスが良くない
私がインしたタイミングや投資額が少額(初回10万円、月々2万円づつ積立)であることから、イマイチ成績は良くありませんでした。もちろん運用期間もたったの約11カ月程度ですので、成績をどうこう言う時期でも無いのですが、上記の時系列の運用成績を見るとプラス評価よりマイナス評価期間の方が多い印象を受けます。
手数料が高い
Wealth Naviの手数料 | |
購入時手数料 | 0% |
信託報酬 | 年1% |
出金手数料 | 0% |
手数料は今時の投資信託では有り得ないほど高額の信託報酬1%です。
ちなみにセゾンのグローバルバランスファンドと比較して、ウェルスナビにしかないサービスは税金最適化程度でしょう(アプリなどのユーザビリティはウェルスナビの圧勝)。
税金最適化以外はほぼサービス内容に変わりはなく、そして成績も僅かにセゾン投信の方が優秀にも関わらず、手数料は0.2〜0.3%程度ウェルスナビの方が高額です。
税金最適化がどの程度の効果をあげるかは正直微妙ですが、投資額が高額になればひょっとしたらDetaxの効果が出て来るのかもしれませんね。
リスクヘッジはグローバルバランスファンドで十分
さて、セゾン投信とウェルスナビを比較して見ましたが、どちらも中々に魅力的な金融商品だと思いますが、如何せん、どちらも「バランス型投資信託」という似たような商品です。
そこで今回は手数料と直近の成績を比較してどちらもセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの方が優秀だったため、ウェルスナビの積立を停止する事に決定しました。
ウェルスナビに代わる新たな投資先、それは楽天VTI
さて、ウェルスナビの代わりの投資先については、以前から、たぱぞう氏のブログ「たぱぞうの米国株投資」を拝見しており、その影響から米国のETF一本に絞りたいと考えておりました。
特にたぱぞう氏がオススメしているVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)はウェルスナビでも常にプラスの評価額時の中核を担っておりウェルスナビの運用開始以降ずっと興味がありました。
(ウェルスナビは商品の投資対象が明確なので、そう言った点ではとても勉強になりました。)
また、日本国内の個別株を買ってから感じるのですが、正直、個別銘柄の値動きを予測するのは不可能です。そして思いの外、ベンチャー企業ですらそんなに成長してくれない感じがします。
それに比べてリーマンショックの頃を見返しても米国株は暴落しても一番復活が早く、成長のスピードも一番早いので、もう投資は個別銘柄などで一喜一憂するぐらいなら、長期目線で右肩上がりの米国ETF1点買いが唯一の最適解のようにすら思えます。
これらのことから、ウェルスナビの代わりの投資先はVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)としました。
運用会社バンガード社が運用する米国株式(大中小型株全てを網羅)と連動する上場投資信託(ETF: Exchange Traded Fund)で、正式名称は「バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカー:VTI)」です。
米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーしており、上位の会社にはアップル、マイクロソフト、アルファベット(Google)、アマゾン、ジョンソン&ジョンソンなどが含まれます。
本家VTI直接購入 VS. 投資信託 楽天VTI
Web上で本家VTI(VTIを直接買い付け)と楽天VTI(投資信託で購入)はどちらが良いかという比較記事を先輩方が山ほど残されているので、素直に先人の知恵を拝借しました。
それによると、
- 購入の都度、手数料がかかるため、少額購入の積立投資には手数料負けするので向かない
- 為替手数料がかかる
- 分配金が課税対象
- 一度購入してしまえば信託報酬は0.04%/年と低コスト
- 指値売買可能
楽天VTI
- 低価格から購入可能
- 売買手数料無料
- 分配金は0でそのまま再投資するため効率的に複利運用可能
- 信託報酬が0.17%/年と本家VTIよりも0.13%高い
- 指値売買できない
とのこと。
一度の買い付けが高額であるならば確実に本家がお得ですが、Murabitoのように月々2万円程度の少額投資の場合は売買手数料などの点からも投資信託の方がお得なようです。
そこでこれからは楽天VTIの毎日積立投資(銀行自動引き落とし)を始めて、とりあえず10年〜20年ぐらいの長期スパンで続けて行くつもりです。
それでは皆さんも良い投資ライフを。
ではでは〜。