KyashCardを使用すべき人、すべきでは無い人

豚の貯金箱

新たにICチップが搭載されて限度額も大幅に上がっているKyashカード受領の呟きが先月頃からよく見かけるようになりました。

さて、Kyashはクレジットカード好き(?)な人達や節約大好きっ子の間ではもはや必須アイテムとして市民権を得ているサービスですが、今回は新たに発表されたKyash Cardを使用すべき人、すべきでは無い人はどんな人かであるかを解説します。

目次

kyashとは

Kysahとは株式会社Kyashが提供しているスマートフォン向けのウォレットアプリです。
その主なサービスがクレジットカード等を登録して使えるプリペイドカードです。

Kyashが発行するプリペードカードは以下の3種類あります:
  • Kyash Card [還元率:1%→クレジットカード決済の場合は0.2%へ2021/2/10から変更(改悪)]
  • Kyash Card Lite (旧Kyash) [還元率:0.5%→クレジットカード決済の場合は0.2%へ2021/2/10から変更(改悪)]
  • Kyash Card Virtual [還元率:0.5%→クレジットカード決済の場合は0.2%へ2021/2/10から変更(改悪)]

今回はラインナップの中でも一番還元率が高いKyash Cardについて解説していきます。

Kyash Cardとは

クレジットカードで(自動/手動)チャージできるICチップ搭載の還元率1%のプリペイドカードです。
Visa加盟店であれば普通のクレジットカードを使用するのと同じようにKyash Cardを使用することができます。

Kyash Cardの概要

1回あたりの決済上限30万円月あたりの還元対象決済上限12万円
月あたりの決済上限100万円発行手数料900円
ポイント還元率
※一部対象外取引あり
1%0.2%へ変更年会費無料

ポイントの二重取りができる

クレジットカードでチャージした際にクレジットカードのポイントが付きます。そしてKyash Cardを利用した際にも1%のポイントが付きます。つまりポイントの二重取りができてしまうんですね。そしてKyash CardのポイントはそのままKyash Cardにチャージできます。

楽天カード(還元率1%)でチャージして100円の物を購入した場合、
楽天ポイント1ポイント、Kyashポイント1ポイントがそれぞれ貯まります。

少し前はXXペイ系アプリに紐付けてポイント三重取りという話もありましたが現在はできなくなっています。

<Kyash Cardのポイントに関する注意点>

1ヶ月あたりの決済限度額に関わらず、月間12万円を超える利用分についてはKyashポイントが付与されません。

Kyashポイントの有効期限はKyash Visaカードによる最終購入日から180日となります。そのためKyash Visaカードの使用が180日間ない場合、保有しているKyashポイントは失効してしまいます。

以下はKyashポイント還元対象外となります;

・売上未確定のままの取引
・交通機関へのお支払い(定期券、乗車券、切符、回数券、特急券などの料金)
・鉄道、バス、モノレール、ケーブルカーなど
・モバイルSuicaアプリでの購入、チャージ 
・Apple Pay/Google Pay経由によるモバイルSuicaアプリでの購入、チャージ
・税金の支払い
・ふるさと納税、税金各種
・公共料金の支払い
・寄付金の支払い
・金券、商品券や有価証券等の現金同等物の購入
・また金券、商品券や有価証券等の現金同等物を販売しているサイトでの購入
・郵便局での支払い(実店舗・オンライン)
・造幣局の販売サイトでの支払い
・代金未回収が発生している取引
・本人または第三者による不正利用と弊社が判断した取引

Apple Pay/Google Payが利用できる

Kysah Cardをスマホに登録すればApple Pay/Google Payで使用することができ、しかも通常のカード使用時と同じくポイントが1%0.2%付きます
いちいち財布出すのが面倒くさいと感じる人にとっては、かなりのメリットになります。

リアルカード(Kyash Card)発行手数料は900円

年会費は無料ですが、カードを発行する度に900円がかかります。
Kyash Cardの有効期限は5年となりますので、5年毎に更新の都度900円がかかることになります。

損益分岐点は5年で45万円利用(月に7,500円)

有効期限5年間で900円かかりますので、ポイント(還元率1%0.2%)で元を取ろうとすると5年間で9 45万円(年間18,000 90,000円、1ヶ月につき1,500 7,500円)以上使用すれば元が取れる計算になります。

[900円分のポイントを得るために必要な費用]

(必要な費用)=900 x 100/1 = 90,000円

=900 x 1000/2 =450,000円

セキュリテイ面はまだ不安も

2020/3/30に公式リリースがありましたが不正利用が確認されたようです。
不正利用を避ける自衛手段としてアプリ上でカードをロックしたり、クレジットカードのオートチャージをしないように設定するなど自身でできることはあるようです。

不正利用に遭っても補償は無い

Kyash Cardはたとえ不正利用されたとしても一切補償されることはありません
以下はKyashの規約の抜粋になりますが…

第5条 盗難等
物理カードの盗難、偽造、紛失等その他の事由(以下、まとめて「盗難等」 といいます。)により物理カードが第三者に不正利用された場合、当該不正利用が次項の通知後か否かにかかわらず、ユーザーに損害が生じた場合であっても、弊社は責任を負わないものとし、ユーザーはその物理カードの利用代金についてすべて支払いの責を負うものとします

Kyash Card及びKyash Card Liteに関する特約(2020年2月3日制定)

クレジットカードで不正利用が発生した場合は大体60〜90日までに不正利用であることを連絡すれば払い戻しがありますが、Kyashはプリペイドカードであり、規約にある通り払い戻しなどはしてもらえません

まだまだ不正利用が発生している点や不正利用されても払い戻されない事を考えると、常時アプリ上でロックをかけておき、使用するときだけロック解除するというのが基本的な使い方になります

しかし常時ロック状態にすると毎月定期的に発生する支払いには使えそうにありません。そうなると店舗やネット通販での使用に留める使い方をすることになりそうです。

Kyash CardにJCBやアメックスではチャージできない

KyashにチャージができるクレジットカードはVisaかMasterCardだけになります。
私はアメックスがメインのクレジットカードなのですが、アメックスやJCBクレジットカードではKyashにチャージが出来ません。非常に残念なので、早く使えるようになって欲しいと願うばかりです。

Kysah Cardでポイントが付与されないクレジットカード

一部クレジットカードはKyashへのチャージでポイントを付けないことを規定しています。
例えば以下のクレジットカードはKyashへのチャージでポイントが付与されません。

  • Visa Line Pay クレジットカード
  • P-one Card
  • P-one Wiz

Visa Line Pay クレジットカードは初年度還元率3%ですので、これでチャージにポイントが付いたらトータル還元率4%と最強の組み合わせになったのに残念でした…

Kyash Cardを使用すべきではない人

上記を踏まえると以下のような人はKyash Cardを使用すべきでは無いと考えることができます。

1. 店舗やネット通販で毎月1,500 7,500円以上使用しない人

2. 不正利用などのセキュリティ面を気にする人

3. 主に使用しているクレジットカードがJCBやアメリカンエクスプレス(アメックス)の人

4. 主に使用しているクレジットカードによるKyashチャージでポイントが貯まらない人

通常時であれば毎月1,500円なんてあっという間に使用してしまうところですが、COVID-19(新型コロナウィルス)の影響で外出自粛をしていると、なかなか使用する機会が減るため、緊急事態宣言発令の状況下では微妙なラインですかね。

Kyash Cardを使用するべき人

それでは逆にKyash Cardを使用すべき人はどのような人でしょうか。

1. 少しでもお得に暮らしたい人

2. 店舗やネット通販で毎月1,500 7,500円以上使用する人

3. たとえセキュリティ面に多少不安があってもアプリ上のロックなどで自衛できる人

4. キャッシュレスでの支払いに抵抗がない人

超低金利の今、銀行に預ける/引き落とすだけでも手数料を取られてしまいます。そんな時代だからこそ、節約術として還元率1%0.2%が追加される意味はかなりデカイです。やらなきゃ損ですね。

Kyashカードに紐付けすべきクレジットカードとは

Kyash Cardのチャージに使用すべきクレジットカードは基本的には以下の2点を考慮すべですね。

1. Visa/MasterCardで普段主に使用しているクレジットカード

2. 還元率が高いクレジットカード

1.は基本的に使用するクレジットカードを分けてしまうと折角のポイントもばらけてしまうため、できる限り使用するクレジットカードはまとめた方が良いためです。
2.については言うまでもなく高還元の方がお得だからですね。ちなみに還元率1%以上の高還元率なKyashにチャージ可能なクレジットカードだと以下のようなものがありますね。

カード名年会費還元率特徴
Rexカード無料1.25%無料カードの中で数少ない海外旅行保険が自動付帯なカード。ポイントは2,000円毎に貯まり、貯まったポイントはキャッシュバックに利用できる。
リクルートカード無料1.2%還元率は高い。リクルートサービス利用者やPontaポイント貯めてる人向け
Booking.comカード無料1.0%ポイントは全て請求から自動的に引かれるため、ポイントの失効が無い。Booking.com利用時は5%キャッシュバックで海外旅行保険自動付帯のカードでもあるため旅行好きにはオススメ
楽天カード無料1.0%楽天経済圏にどっぷりな人向けの汎用性が高いカード。使用の度にポイント有効期限が延長するため実質ポイント有効期限無期限(一部ポイント除く)。
Orico Card The Point無料1.0%iD/QuickPayが利用できる非常に使い勝手が良いカードだが、ポイント有効期限が1年しか無いのが唯一のデメリット。
インヴァストカード条件付き無料1.0%ポイントは全て自動で投資される。年1回でも使用すれば年会費無料(年会費税別1,250円)。
インヴァストゴールドカード5,000円1.5%ポイントは全て自動で投資される。還元率が非常に高いのは魅力。
ANA ワイドゴールドカード15,400円1.0%言わずと知れたANAマイラー御用達の高還元カード。ANAマイルを貯めるなら必須なカード。
ジャックスカードプラチナ20,000円1.5%プラチナカードなどのカードは還元率が低いものが多い中、数少ない高還元率のプラチナカード。
エポスゴールドカード条件付き無料0.5%
(1.5%)
年100万円以上利用した場合にボーナスポイント1万円分(1.0%相当)がもらえるため、年100万円使用する場合に限り還元率が1.5%になる。年会費は5,000円(税抜)だが年間の利用金額が50万円以上だと翌年度以降の年会費が無料となる(インビテーションが届いたら永年無料)。

最後に

クレジットカードのポイントが二重取りできるため、月に1,500円以上使用する方にはかなりオススメのKyashカードです。
導入できれば日々の生活費の一部が戻ってくると考えるとかなりの節約になります。あなたのキャッシュレスなライフスタイルに合うのであればオススメです。それでは良い節約ライフを。

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