海の日の3連休を利用して、「初めての南アルプス鉄板コース」である、長衛小屋(旧北沢駒仙小屋)をベースキャンプとしたテント泊1泊2日で甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳を巡るルートで登って参りました。
当初南アルプスの塩見岳を目指しておりましたが、雨の影響による林道崩落で唯一の登山道への鳥倉林道が全面通行止となり、目的地変更を余儀なくされた末に、バスなどの交通機関予約なしでも行ける甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳をチョイスしました。
- 1泊2日での甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳のコースタイム
- 今回の登山ルートのGPSデータ
- 駒津峠から甲斐駒ケ岳への巻道ルートで途中に水場の紹介
- なんちゃってファストパッキング装備重量の一覧表
- 今回使用した装備紹介
- OGAWAND ラップサックの使用感紹介
- モンベルドームシェルター1型最強の結露対策
- 三脚無しで天の川をサクッと撮影
日程:2018/07/14-15
地域:南アルプス北部
天候:晴れ
積雪量:なし
人数:単独
目次
甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳ってどんな山?
甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)は、南アルプス国立公園内の赤石山脈(南アルプス)北端の山梨県北杜市と長野県伊那市にまたがる標高2,967 mの山である。峻険な山容をもち、半ば独立峰のような姿勢で屹立する日本アルプス屈指の名峰で、日本百名山、新日本百名山、新・花の百名山、山梨百名山、信州百名山、日本百景に選定されている。
(Wikipedia:甲斐駒ヶ岳)
仙丈ヶ岳または仙丈岳(せんじょうがたけ・せんじょうだけ)は、長野県伊那市と山梨県南アルプス市にまたがる南アルプス国立公園内の赤石山脈の北部にある標高3,033 mの山である。
北東に小仙丈岳、南西に大仙丈岳の小ピークを従え、さらに大仙丈岳の南側には、南アルプス中部の塩見岳に至る長大な仙塩尾根が連なっている。また、尾根の間には、東側に小仙丈沢カール、北側に藪沢カール、南東側に大仙丈沢カールと三つのカール(圏谷)を擁し、山容は比較的穏やかであるが、西面は急峻で岳沢が沢登りや冬季の氷瀑登攀の対象となっている。高山植物の非常に豊富な山として知られている。男性的な山容の甲斐駒ヶ岳に比べて女性的ななだらかな山容から「南アルプスの女王」とも称されることがある。日本百名山、新日本百名山、花の百名山、新・花の百名山、山梨百名山、信州百名山に選定されている。
(Wikipedia:仙丈ヶ岳)
甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳のコースタイム
相変わらず、足つったりしていますが、今回はおおむねコースタイム通りで踏破しています。
[2018/7/14(土曜日)]
5:15 芦安駐車場
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6:13 広河原
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6:50 広河原
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7:15 北沢峠
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07:30 長衛小屋(旧北沢駒仙小屋) (テント設営、不要な装備をデポ)
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8:37 長衛小屋(旧北沢駒仙小屋) 出発
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9:10 仙水小屋
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9:47 仙水峠
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11:37 駒津峠
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13:35 甲斐駒ケ岳 (足がつるwww)
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足が復活するまで休憩
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14:30 甲斐駒ケ岳
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巻道の途中に僅かな湧き水があり大休止をとる。
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15:55 駒津峠
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18:27 長衛小屋(旧北沢駒仙小屋) (幕営・テント泊)
[2018/7/15(日曜日)]
2:00 起床、星空撮影
3:30 長衛小屋(旧北沢駒仙小屋)
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5:10 藪沢・小仙丈ヶ岳分岐
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6:20 小仙丈ヶ岳
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7:45 仙丈ヶ岳
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8:24 仙丈小屋
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9:15 馬ノ背ヒュッテ
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11:05 大平山荘
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11:30 長衛荘
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11:40 長衛小屋(旧北沢駒仙小屋)
テント撤収
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13:10頃、広河原行き臨時バス乗車、芦安へ移動
甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳のGPSデータ
Google Map
国土地理院地図
甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳の記録
芦安駐車場からバスで広河原経由で北沢峠の長兵衛小屋にテントを張り、翌日の食料や寝袋等の荷物はデポして登れるため、今回も食料を大量に持って来きてしまい、中々「ウルトラライト」にならない状況です(笑)。
金曜日に仕事から帰ってからパッキングをしての移動となり、駐車場に着いてから仮眠しようと思っていたら、3連休の芦安駐車場激混み地獄にはまり、仮眠のみの睡眠時間30分のみというコンディション。いやー、ある意味では準備万端です!
例に漏れず、初日の甲斐駒ケ岳登頂はバテバテ&足つりコンボで残念ないつも通りの登山となりました。
おまけに、今年はまだ7月だというのにすでに猛暑。登山当日の天気予報では40度ってところもあったので、そりゃーバテますよね。
地図には載っていませんでしたが、駒津峠から甲斐駒ケ岳への巻道ルートで途中に水場がありました。水量は2秒に1滴程度のため、秋までには枯れてしまうと思われますが、酷暑の中での山行ではまさにオアシスでした。
初日はあまりの酷暑で体感としては10時頃には既に日差しが強く、熱中症注意な状況と判断し、2日目の仙丈ヶ岳は日の出前の3時半には登り始め昼過ぎには下山できるようにしました。
甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳の写真
甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳登山の際の装備について
装備重量
以下が今回の装備重量です。
今回は星空を撮影をするために一眼レフカメラを加えているため、ベースウエイトが8kg近くになっています。
本当のファストパッキングスタイルを目指すなら総重量10kg以下にしたい所ですが、なかなか減らせませんね…
ところで最近、考え始めてるんですが、私は正直走るのってあまり好きでは無いんですよね。
なので、いくらファストパッキング装備になっても「ファスト」にならない気がする。
只、軽いので、その分、疲労が減るし、多少は速く動けるはず。
しかし、そこを速く動かず、ノンビリ、マターリ、ハイクしている方が性に合っている気がしてきた。
次からは「ライトスロウハイク」を目指すのも良いかもしれないと考え始めています。
装備リスト
ザック
ザックは前回に引き続き、ウルトラライト製品であるノースフェイスの「FPハイブリッド40」です。
今回のルートも藪漕ぎもなく、使用に問題はありませんでした。
- サコッシュ:OGAWAND ラップサック
今回は一眼レフをLowproのカメラバッグに入れて持参しているため、サコッシュは腰巻スタイルのラップサックをチョイス。今回が初の実戦投入だったが、その力を遺憾なく発揮してくれた。マジで使いやすい。
しかし、やはり汗はある程度吸ってしまうため、中にビニール袋を1枚入れるのは必須。
ビニール袋をラップサックと同じ大きさに切って入れておくと、物の出し入れを妨げないので、良い塩梅になります。
服
- ドライレイヤー:Finetrack フラッドラッシュ アクティブスキン
- ベースレイヤー:Finetrack ドラウトエア ジップネック(Amazon)
- パンツ:MOUNTAIN EQUIPMENT ショートパンツ
- タイツ:C3fit インパクトエアーロングタイツ (Amazon)
- 靴下:スマートウール PhDアウトドアヘビークルー
靴
- La Sportiva トランゴ アルプ GTX
防寒具
- モンベル ライトアルパインダウン ジャケット
- パタゴニア ナノエア ジャケット(Amazon)
雨具
- モンベル ザックカバー
- モンベル ストームクルーザー ジャケット Men’s
- モンベル ストームクルーザー パンツ Men’s
- ファイントラック トレイルグローブ(Amazon)
調理器具
- バーナー:エスビットチタニウムストーブ [15g] (Amazon/楽天)
- 風防:TOAKS チタニウム ウインドスクリーン [15g](Amazon)
- コッヘル:EPIgas バックパッカーズクッカーS [140g] (Amazon)
- 燃料:Esbit 固形燃料ミリタリー14g (Amazon)
- モンベル チタンシェラカップ300ml
- 割り箸
寝袋およびテント
テントはシングルウォールシェルターですごい結露すると言うのに、まさかのシュラフカバーを忘れると言う痛恨のミスをやらかしました。
シュラフの足先はザックの中に、胴体にはレインコートをかぶせて結露対策をしましたが、寝る前にテント入口を閉め忘れ、出入り口のチャック全開のまま寝ると言う男前な寝方に。しかし、そのおかげか結露はゼロでした(笑)。
翌日隣のテントのおじ様からは、「閉所恐怖症なのかと思った」っと言われ、「お恥ずかしながら、寝落ちです」とのやりとりをさせて頂きました。
と言うことでモンベルのドームシェルターの最強の結露対策は「チャック全開で寝る!(テントの出入り口のだよ)」に決定です。まぁ、霧が出てたら開けていても結露しますけどね。
- モンベル ULスパイラルアルパインダウンハガー800 #3
- マット:THERMAREST(サーマレスト) Zライト ソル (Amazon)
- テント:モンベル ドームシェルター1型
- テントマット:デュポン™タイベック®シルバー (Amazon)
- ペグ:MSR カーボンコア ステイク(Amazon) および MSR グラウンドホグ ステイク(Amazon)
その他
- 国土地理院地形図
- SILVA コンパス(Amazon)
- GENTOS LED ヘッドライト リゲル(Amazon)
- オピネル ステンレススチールナイフ(Amazon)
- エマージェンシーキット
- トイレットペーパー
- 細引き縄
- mont-bell アルパインポール
- SUNTO CORE(Amazon)
- Holux GPS logger(Amazon)
最後に
日本全国が酷暑と言われる中、避暑目的で標高の高い山を選んで行きましたが、下界が暑けりゃ、上も暑い!
しかも、日差しが強くて、まぁ、日焼けが進む進む!
そんな酷暑の中でも南アルプスは水が豊富で、また高山植物の種類も豊富で避暑地にはもってこいでした。
まぁ、暑いもんは暑いのですが…。
肝心の「ファストパッキングテント泊装備」は、今回も重量過多。とてもファストパッキングをうたう事はできそうもありません。
今回の見直しで今後減らせるところとしては、以下3点。
- 寝袋に早々に入ってしまえば、真夏は「ダウンパンツ」は不要
- 真夏にはパタゴニアのナノエアがあれば、モンベルのダウンジャケットも不要
- 行動食を相変わらず持ちすぎている
防寒具とかは正直減らすのが怖いですが、真冬だとパタゴニアのナノエアだけだと寒すぎるんですけど、真夏ならナノエアだけでも十分かもしれません。
次回の登山ではこの辺を減量して見たいと思います。
ではでは、皆様も登山ライフで潤いを補充しましょう。