ファストパッキング テント1泊2日の食料計画やカロリーを一挙紹介

登山での食料
登山での食料

今回は現在計画している北アルプス、燕岳での1泊2日 テント泊を前提としたファストパッキング志向での食料計画を紹介します。

ファストパッキング志向ですので、正直かなり味気ない食事で、「山めし礼讃」で紹介されているような豪華な山飯とは絶対に比べないでください(笑)

しかし、ULハイカーが実践されているように、今回の食料の1グラムあたりのカロリーを一覧表にしていますので、効率的に軽量かつ高カロリーな食料を探している人はぜひ読んでみてください!

この記事はこんな人にオススメです。

  • 1グラムあたり最も高カロリーな商品を知りたいストイックなUL信者
  • 登山での食事は何を持っていけば良いか分からない人
  • 初めてテント泊を計画している人
  • 複数日に及ぶ山行の食事はどんなものが良いか知りたい人

目次

登山での食事について

登山における食事の役割

登山での食料計画は「食事の役割」をどのように定義するかで、大幅に変わってきます。

まず、純粋に「食事」には大きく2つの役割があります。

  1. エネルギー補給
  2. 娯楽

この2つの役割であなたがどちらを重要視するか、そのバランスで食料計画は変わります

エネルギー補給を重視する食料計画

エネルギー補給に重点を置き、娯楽としての側面を削る場合。

しばしばファストパッキングやファストハイク、トレイルランニングやULスタイルで見られる食料計画となります。

具体的には装備だけでなく食料も軽量化を図るため、グラムあたりのカロリー、つまり1gでどれだけ高カロリーを摂取できるかを重要視する考え方です。

この食料計画で有りがちなのは以下のようなものでしょうか

  • アルファ米やパスタ
  • 焼き米(蒸した玄米を乾燥させたもの)
  • カレー飯やカップラーメン等のインスタント食品
  • カロリーメイト等の栄養補給バランス食品

これらの食事のメリットは軽量、調理が簡単、または調理せずに食べられる(行動食向け)という点でしょうか。

逆にデメリットは正直言って「そこまで美味しくない」、そして何より「食事=作業」になるという点でしょうか。

しかし、例えあまり美味しくなかったとしても「軽量」というメリットは登山ではかなり魅力的なものですね

食事も娯楽として捉えた食料計画

山でも美味しく食事を楽しむスタイルです。
複数名でパーティーを組んで行くケースなどではこういったスタイルも楽しいですよね。

今まで経験または目撃した娯楽と捉えた食事は例えば以下がありました。

  • すき焼き。もちろん「すき焼き用鉄鍋」や生卵持参(クレイジーです、褒め言葉)
  • 沢でヤマメなどを釣って、焚き火で魚の塩焼き、ご飯を炊いて、焚き火を見ながら飲んだくれる

これらの食事のメリットは、何と言っても「美味い!」「食事が楽しい!」という点につきますね。

逆にデメリットは、調理器具、食材が重い、かさばる、日持ちしないという点ですかね。

どちらのスタイルも一長一短ですので、登山に何を求めるのか、何に重点を置くのか、自分にとってのベストなバランスを見つけて登山を楽しみたいですね。

燕岳1泊2日テント泊の食料計画紹介

ご参考までに現在計画している北アルプス、燕岳テント1泊2日での食糧計画を紹介します。

11_燕山荘から見た燕岳。Web上にある写真は合成かと思っていましたが、合成写真の様な景色が眼前に広がり圧倒されます。

食料の内容はファストパッキング志向で軽量、調理も簡単なインスタント食品やスナック類で構成したちょっとわびしい内容になっています。

人によるかもしれませんが、今回紹介している食料の量はやや多めです。トータルカロリーも5,000kcalを超えています。

成人30代のざっくりした1日分の摂取カロリー目安が2,000〜2,500kcalですので、丸2日分のカロリーを賄える程度となります。

ファストパッキング 1泊2日テント泊食料
ファストパッキング 1泊2日テント泊食料

食料の割り振りは以下の通り:

  1. 1日目晩御飯
  2. 2日目朝食
  3. 2日目昼食
  4. 行動食
  5. 写真外でコンビニおにぎりを1日目昼食とする

行動食は雨天時で調理が難しい状況や、タイムスケジュールに遅れがあり十分な休息時間が取れない場合などに昼食とすることもあります

1商品あたりのカロリーおよび1gあたりのカロリー

番号 名称 カロリー (kcal) 重量 (g) 1gあたりのkacl
モンベル カレーリゾッタ 338 85 3.98
西尾のわかめごはん 363 100 3.38
アマノーフーズ 小さめどんぶり 親子丼の素 92 22 15.36
アマノフーズ 豚汁 55 12.5 27.04
アサヒグループ食品 クリーム玄米ブラン 352 72 4.69
日清食品 チキンラーメン 377 85 3.98
カロリーメイト ブロック チョコレート味 400 80 4.23
shotz エナジージェル レモンライム 117 45 7.51
藤沢商事 ミックス根菜チップス 510 100 3.38
森永製菓 inバープロテイン ベイクドチョコ 166 35 9.66
森永製菓 inバープロテイン ウェファーナッツ 193 37 9.14
森永製菓 inバープロテイン ウェファーバニラ 194 37 9.14
1本満足バー シリアルホワイト 186 37 9.14
藤井食品 ゆずのまんま 139 38 8.89
明治アーモンドチョコレート 510 88 3.84
亀田の柿の種x3袋 495 105 3.22
くだもの屋さんのジューシーパイナップル 302 80 4.23
共立食品 マンダリンオレンジ 163 48 7.04
青森農業協同組合 青森県産蜜漬けりんご 不明 80 不明
写真外
南信州菓子工房 やわらかドライ輪ぎりレモン 不明 60 不明
セブンイレブン 手巻おにぎり 紀州南高梅x3 不明 不明 不明
森永製菓 inタブレット塩分プラス 9kcal/tab 80 不明

今まで1gあたりのカロリーなんて確認したことは無かったのですが、私自身も意外な結果に驚いています。

1商品あたりのカロリートップ3

まずは1商品あたりのカロリーのトップ3を見てみましょう。

  1. 藤沢商事 ミックス根菜チップス、明治アーモンドチョコレート(同率1位)
  2. 亀田の柿の種x3袋
  3. カロリーメイト ブロック チョコレート味

堂々の1位はまさかの同率1位。「アーモンドチョコレート」はまぁ判るんですが、「野菜チップス」が意外にも高カロリーでした。まぁ、「揚げ物」だと考えれば順当なのかもしれません。

そして意外にも奮闘していたのが2位の「亀田の柿の種」です。まぁ、小包装3つという複数構成で反則気味ではありますが、なかなかの高カロリーで素晴らしいです。

3位は「カロリーメイト」でこの辺は順当かもしれませんね。

1グラムあたりのカロリートップ3

1グラムあたりのカロリーのトップ3はこのような結果となりました。

  1. アマノフーズ 豚汁
  2. アマノーフーズ 小さめどんぶり 親子丼の素
  3. 森永製菓 inバープロテイン ベイクドチョコ

ちょっと衝撃的な結果となりました。まさかの味噌汁が堂々の第1位!そして親子丼の米以外の部分が第2位。いやー、予想を超える結果に驚きを隠せません。

しかし1位の豚汁と2位の親子丼はお湯での調理が必要なため、追加で120g程度のお湯が必要になります

それを考慮すると商品単体でのグラムあたりの高カロリー順位は「森永製菓 inバープロテイン」、「1本満足バー シリアルホワイト」、「藤井食品 ゆずのまんま」あたりが実際の順位になるかもしれません。

しかし、チョコバーが圧倒的に強いですね。まさかのエナジージェルを押さえての堂々の結果です。

エナジージェルがもっと善戦するかと思っていたのですが、チョコバーやチョコウエハースなどの栄養補給バランス食品の圧勝という結果となりました。

個人的には「森永製菓 inバープロテイン ウェファーバニラ」は暑い日でもドロドロに溶けないので食べやすいですし、オススメです。

この記事が皆さんの食料計画を立てるための助けになればと思います。

皆さんも潤いのある良い登山ライフを!

ではでは。

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