初心者向け:登山にヘッドライトは本当に必要なのか?

初心者

初めて登山に誘われました。
グループリーダーからヘッドライトを持参するように言われたのですが、ヘッドライトなんて持っていませんし、懐中電灯じゃダメなんですか?

ヘッドライトなんて普段使わないないよね!スマホにライトついてるし、買わなくてもいいでしょ

今回はこのような初めての登山あるあるな疑問にお答えします。登山にヘッドライトは必要なのか?

ちなみに最初に結論から言うと、以下3点となります:

  • ヘッドライトは他人から借りてでも良いので持っていけ!
  • どうしても調達できないのであれば小型の懐中電灯(ペンライトや自転車のライト)などでも代用できなくは無いがお勧めはできない。
  • ライトがスマホのみは絶対にやめておけ!初心者の癖に会えて遭難して死ぬ確率を行く前から上げるな!

目次

登山にはヘッドライトは経験者から借りてでも持っていけ

ヘッドライトは必要ですので、山に誘ってくれている先輩諸氏から借りてでもいいので用意しましょう。

登山時のライト(光源)の必要性

ライト(光源)が必要な理由ですが、山頂は遮る物がなくて明るいですが、山の下の方は深い森なため、光が届きづらく、夕方4時頃でもかなり暗くなります

つまり市街地よりも暗くなるのが早く、しかも街灯がないので、日が暮れてライトがないと真の暗闇となり行動不能に陥ります

日が暮れた後にライトがない状況は、木の根が出ていて、岩がゴロゴロ落ちていて、小川なども流れていたり、切り立った崖もあるようなところで、目をつむって歩くようなものです。そんな状況では命がいくつあっても足りません。

日帰りで、早めに下山する予定であったとしても絶対にライトは持参してください。「早めに帰る」ことはあくまでも「予定」であって「確定事項」ではありません。

あなたは山に登っている最中に軽度の熱中症になり、途中で2時間程度の休憩が必要になってしまい、下山が遅れるかもしれません。

下山途中に履いている靴のソールが剥がれたり、下山途中に足を挫いて、下山するのに想定の5倍以上時間がかかるかもしれません。

想定外の事態が起こった時に、ライトを持参していれば、最悪、日が暮れても下山できますが、ライトがなければ日が暮れそうになった時点でビバークの準備(緊急で一夜を過ごせる場所の選定と準備)をする必要があります。

つまり、万が一、予定通りに下山できなくなって、日が暮れてしまうケースに備えるために、山に行くときは日帰りでもライトの持参が必須になります

登山に持参する光源がヘッドライトである必要性

ヘッドライトが必要と言われる理由は単純明快で「両手が空く」からです。これ以外の理由はありません。

では「片手ぐらい塞がっても良いのではないか?」と思われるかもしれません。極論ですが、「手を使う行程が無い事をその場に自らが行ったことがあり知っている」のであれば別に懐中電灯でも何でも良いと思います。

しかしながら一度も行ったことが無い山に手で持つタイプのライトしか持っていかないのは絶対に避けるべきです。それは登山道には「両手で何かをつかむ」事を要求される道が沢山あるからです

例えば、登山用の地図を見ると「鎖場」と呼ばれる場所があります。これは崖のような急勾配なルートで、文字通り(補助的に)鎖がぶら下がっていて、安全と自身の確保のために鎖をつかみながら進むようなルートです。

そんなルートで片手がライトで塞がっている状態で、ペットボトルの水を飲もうとしたら、ライトや貴重な水を落とす可能性もありますよね。ライトが崖の下に落ちてしまったら、その時点で行動不能確定です。

さらに鎖場でなくとも、薄暗い中、片手でライト持ちながら地図とコンパスで現在地を確認するのはかなり面倒くさいです。

登山に行く時にどうしてもヘッドライトが用意できない場合

できれば登山には行かないでほしいです

だって、防寒具やスキー・スノーボードの購入とかレンタルができない(必要な道具が準備できない)状態でスキー・スノボに行かないですよね。それと同じで必要な道具が準備できない状態で山に行くべきではありません。

しかし、どうしても山に行きたいのであれば、ベテラン登山経験者が同行するパーティーが前提なら、ペンライトなどの懐中電灯でもなんとかなるでしょう。(ヘッドライト持っているチームメンバーがヘッドライト持っていないあなたの足元を後ろから照らすことができるから)。

携帯電話のライトで十分だと考える人へ

本当に貴方が死ぬか、救助する人たちに迷惑がかかるので、登山には行かないでください

携帯電話のライトでは電池持たないのでやめて下さい。まず携帯電話ですが、おそらく日が落ちる頃には電池結構減っていますよ。もちろん、重い充電バッテリーをお持ちなのかもしれませんが、それを使って携帯電話のライトって何時間もつのか貴方は知っていますか?途中で消えちゃうかもしれませんよ。

せっかく楽しいレジャーで登山に行くのに、敢えて出発前から遭難するリスクを自ら上げないでください。遊びは楽しんでこそ遊びです。自殺ではありません。必要な装備を整えて登山を楽しみましょう!

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