2024年11月、所持しているパソコンを新たに発売されたMac miniに買い替えた際、デスク環境をさらに洗練させるために新しいキーボードを買い足しました。その際に選んだのが、デザイン性と機能性を兼ね備えたlofree社の Flow Lite 84です。このキーボードは、薄型かつ静音設計のロープロファイルメカニカルスイッチを採用しており、特にMac miniユーザーにとって最適な選択肢の1つになることは間違いないでしょう。
メインキーボードの乗り換え〜Magic Keyboardから Flow Liteへ〜
今まではApple社のiMacに同梱されているMagic Keyboard (ノートPCのキーボードによく採用されているパンタグラフ方式)を使用しており、初めてのメカニカルキーボード(各キーに独立した機械式スイッチが搭載されたキーボード)への乗り換えです。
マジックキーボードはとても薄く、ペチペチとした打鍵感のキーボードでそんなペチペチキーボードを10年以上使用してきたため、深いストロークのキーボードは不慣れで違和感しかありません。そんな私ですが、大手家電量販店で同社のlofree Flowというキーボードを試した際、そのタイピング体験に惚れてしまい、本当にその打鍵感が脳裏に焼き付き忘れられず、ペチペチな薄いキーボードから乗り換えを決意しました。
さらに、Flow LiteはFlowと比較して低価格である点が魅力で、コストパフォーマンスを重視する私にとってFlow Liteはベストな選択でした。
Flow Liteのデザインとビルドクオリティ
lofree社の Flow Lite 84の洗練されたデザインは、Mac miniのミニマルでスタイリッシュな外観に完璧にマッチします。薄型のロープロファイルデザインが特徴で、サイズはW 316.8mm × D 138mm × H 23.5mm、重量は555gでデスクのスペースを節約しながらスタイリッシュにまとめます。
ロープロファイルキーボードとは、通常のキーボードよりも薄型設計が特徴のキーボードで、特にキーキャップやスイッチの高さが低く抑えられたキーボードの設計。
本体が薄く持ち運びがしやすく、キーを押し込む深さが短く、反応速度が速い特徴がある。
材質はプラスチック製でありながら、しっかりとした作りで安価な印象を与えないのが魅力です。同社のFlowはアルミ製ですが、Flow Liteはプラスチック製です。私はプラスチック製のFlow Liteの方が好みですね。特にFlowも、Flow Liteも、どちらもガスケットマウントという構造をしており、元々衝撃吸収性に優れているのですが、金属製よりプラスチック製の方がより躯体がたわむため、僅かながら、より指への衝撃が少なく疲れにくいと思われるからです。
ガスケットマウントとは、柔軟性と静音性を向上させるためのキーボードの構造で、キーボードのトップケースとボトムケースの間にスイッチマウントプレートを挟み込む形で設計されます。打鍵感が柔らかく、静音性があり、衝撃吸収性が加わることで、キー押下時のストレスを軽減するといった特徴があります。
Flow Liteのカラー展開はホワイト、グレー、ピンクの3色展開です。私はマウスはApple社のトラックパッドのホワイトを使用しており、組み合わせとしてはホワイトがベストなため、ホワイトを購入しました。
Flow Liteのタイピング体験とスイッチ
lofree Flow Liteは、上述の通り、ガスケットマウントという構造をしており、静音性や柔らかな打鍵感を提供してくれます。正直、実際に触ってみないと伝わらないとは思いますが、触った瞬間に「おほ♡」っと声が出るような体験が得られます。
またキースイッチはFlow Lite専用に作られたSpecterというリニアスイッチが搭載されています。押下圧は製品ホームページによると40gfとあり、キーボード中では中〜軽い打鍵感のスイッチです。
リニアスイッチとは、メカニカルキーボードのスイッチタイプの一つで、押下時に引っ掛かりやクリック感がなく、滑らかにキーが底まで沈む特徴を持つスイッチです。
実際にタイプしてみるとスコスコと軽い力でタイプでき、長時間タイピングしても疲れないスイッチです。
打鍵音は確かに静かですが、私自身が結構力を入れてタイピングするため、キーキャップの底打ち時の甲高い音が響く印象があります。この辺は印象の受け方は人それぞれですから、なんとも言えませんが比較的静かな打鍵音だと感じます(他のキーボード全然知らない素人ですが、笑)。
キーボード底面には角度をつけるためのスタンドが内蔵されており、自身の好みで1段階ですが角度をつけることができ、より良いタイピング体験をもたらしてくれます。
Flow Liteの接続性とバッテリー性能
• 接続性: 接続は有線、Bluetoothおよび2.4Ghz接続に対応しており、Bluetooth接続は3台まで切り替え可能です。スリープからの回復も体感1〜2秒程度で復活しますね。
• バッテリー性能: バッテリー容量は2,000mAhであり、3時間で充電が可能です。
実際の使用感ですが、私のようにネットサーフィンぐらいの使用頻度であれば、1ヶ月は充電が保つかと思います。プログラマーのような方がお仕事で使用されるのであれば1週間は充電が保たない印象を受けました。
FlowのPhantomスイッチに変更
使用開始してから2週間ぐらいしてからでしょうか、量販店で触ったLofree Flowの打鍵感が忘れられず、夢に出るまでになっておりました。我ながら、どうかしていますね、物欲限界突破の病気ですね。
そんな訳で、家電量販店で触ったFlow (Black)に搭載されている、「Phantom Low-profile POM Switches」(「茶軸」と呼ばれているタクタイルスイッチ)にキースイッチを変更してみました。
このPhantomスイッチはFlow Liteに初期搭載されているSpecterと比べて押下圧が少し重く、スイッチの種類もリニアではなくタクタイルで、より感触的なフィードバック、クリック感があるスイッチです。
キースイッチを購入した際に、キーキャップやキースイッチを付け替えるピンセットが付属しており、初めての作業でしたが、そんな私にも簡単にキースイッチを付け替えることができました。
Lofreeのキースイッチは:Flowに搭載されている「Phantom Low-profile POM Switches」「Ghost Low-profile POM Switches」、Flow Liteに搭載されている「Specter Low-profile POM Switches」や「Hades Low-profile POM Switches」というラインアップみたいです。中二病心をくすぐるナイスなネーミングセンスで、いいですね!
キースイッチをPhantomに変更した後の打鍵感はFlowと全く一緒では無いものの、押した後のフィードバック、キーボードを押した後の反発感など、本当に素晴らしい体験が得られており、無駄にタイピングソフトや寿司打をしてしまっています。
Flow Liteの総評とおすすめポイント
Mac miniの購入を機に、新たなキーボードとして選んだlofree Flow Liteは、ロープロファイル設計やデザイン性、価格面で非常に満足度の高い選択となりました。
おすすめの利用シーン
• 最高の打鍵感、タイピング体験を得たい方
• デザイン性を重視したデスク環境を整えたい方
• 軽量で持ち運びしやすいキーボードを探している方
向かない人
• ゲーム用途で高速応答性を重視する方
lofree Flow Liteは、Mac miniユーザーや、デザイン、打鍵感を重視する方に最適なキーボードです。その洗練されたデザインとガスケットマウントによる快適なタイピング体験をぜひ体感してみてください!