ファイントラックトレイルグローブの防水性を実際にテストしてみた

ファイントラック-エバーブレス-トレイルグローブ

皆さん、レイングローブって持っていますか?今まであまり必要性を感じていなかったMurabitoですが、この度、遂に気になっていた「エバーブレス トレイルグローブ」を購入したので、早速防水性についてテストしてみました!

目次

レイングローブとは?

レイングローブとは雨具の防水手袋です(そのまんま)。

実のところ、長い事登山をしていましたが、冬は完全防水の厳冬期用グローブを使用するため、レイングローブは使わず。

又、春〜秋は多少手が濡れても割と何とかなっていた為、以前からレイングローブを持っていませんでした。

しかし、3000m級の森林限界を超える強風が吹き荒れる稜線などで、悪天候に遭遇した場合、いくら真夏とは言え、手の冷えからくる体力の消耗や、集中力の欠如は意外に侮れないものがあります

実は最強の防水手袋であるトイレ掃除用の厚手のゴム手袋を秋などには使用していた事もあるのですが、まぁ、蒸れるのなんのって。

そこで、透湿性のある防水手袋を以前から探しており、今回、ファイントラックのエバーブレス トレイルグローブを購入するに至りました。

ファイントラックとは

ファイントラックは日本のアウトドアメーカーの雄とも言えるメーカーで、元々はモンベルの社員であった人が2004年1月に創業したアウトドアメーカーです。

特にアウトドアシーンでのレイアリングの啓蒙やその商品、ストレッチ性のあるアウターシェルでアウトドア業界では知られた企業だと思われます。

防水透湿素材「エバーブレス®」と「エバーブレス トレイルグローブ」とは

「エバーブレス®」は、多雨多湿の日本に適した最高レベルの防水透湿性を実現しながら、異次元のストレッチ性と耐久性を兼ね備えています。加水分解による劣化が発生しにくいポリカーボネート系ポリウレタン素材のため、湿度の高い日本では、とくに大きなアドバンテージとなる画期的な新素材です。

一般的なナイロン糸に比べ強度、耐摩耗性に優れ、タフさと軽さを兼ね備える国産の15d 66ナイロンリップストップの生地を使用。耐水圧は1,600mm(初期値)と十分な性能を備えています。

[ファイントラック]

このファイントラックが同メーカーのレインウェア(アウターシェル)にも使用している「エバーブレス®」で作ったのが「エバーブレス トレイルグローブ」です。

レイングローブは色々なアウトドアメーカーが出していますが、どれも「ゴアゴア」か「シャカシャカ」なんですよね

しかし、このエバーブレス トレイルグローブは伸縮性のある防水素材でできているため、とてもスリムでスタイリッシュなフォルムを可能にしています

重量はXLサイズで35g
重量はXLサイズで35g

エバーブレス トレイルグローブの防水性能テスト

防水性テストの方法は以下の2種類で実施しました。

①水に10分間浸ける

手袋の中指を10分間水に浸けて防水性能を確認しました。

中指にはティッシュを丸めて詰めてティッシュの濡れで浸水を確認できるようにしました。

結果は…

ファイントラック-エバーブレス-トレイルグローブは浸水した
ファイントラック-エバーブレス-トレイルグローブは浸水した

メチャクチャ浸水した!!!

②流水に3分間晒す

手袋を水道水に3分間晒しました。

この結果縫い目にさらし続けた箇所は若干の浸水がありましたが、縫い目でないところに晒しても特に浸水はありませんでした

防水性テストの総評

エバーブレスの生地自体は防水性があるものの、このグローブの縫い目にはシーム処理されていないため、縫い目には防水性がありません

防水性テストでの浸水も縫い目からの浸水と思われます。

商品としては「完全防水」を謳うことは出来ませんが、それでも充分な耐水性があります。

完全防水にするためには自分でシーム処理する必要があるようですが、川に手をつけたりしない限りは通常使用ではシーム処理は無くとも問題無いかと思われます。

重量も35gと軽量ですので、いざという時のためにザックに忍ばせておいても許容できる重量ですし、オススメです。